数学的モデル化の観点から見た学習者の解の吟味を支援する教材の条件:―方程式の文章題を中学2年生が解決する過程の分析を通じて―  [in Japanese] A condition of materials for supporting learners' validation from a point of view of mathematical modeling:Through analysis of 8th grade students' problem solving processes  [in Japanese]

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Author(s)

    • 石橋 一昴 ISHIBASHI Ippo
    • 広島大学大学院教育学研究科院生(日本学術振興会特別研究員) Graduate School of Education, Hiroshima University (Research Fellow of Japan Society for the Promotion of Science)

Abstract

<p>本稿の目的は,連立方程式の文章題を解く過程で,中学2年生がどのような状況でどのように解の吟味をするのかについて明らかにすることである.特に本稿では,解の吟味が数学的モデル化における妥当化の一種であるという視点と,文章題の虚構性という視点を理論枠組とし,仮説の導出と検証を行った.ここで文章題の虚構性とは,文章題の内容を読み取って,実在しない虚構の現実世界を頭の中に構築し,その虚構の中でモデル化を営むという学習者に対する暗黙的な要請のことである.考察の結果,授業設計の視点として「文章題の虚構性を認識している学習者達であっても,必要条件から同時には成り立たない現実的結果が複数得られたならば,彼らは解の吟味の必要性を感じやすい」ということを導出した.また,授業実践を通じてこの仮説を検証した結果,学習者に解の吟味の必要性の実感を支援する教材の条件として,1つの文章題から複数の現実モデルが生成され得ることが示唆された.</p>

Journal

  • JSSE Research Report

    JSSE Research Report 33(3), 149-154, 2018

    Japan Society for Science Education

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