80歳一般地域住民における糖尿病と骨粗鬆症の生命予後への影響

DOI オープンアクセス
  • 園木 一男
    九州歯科大学歯学部口腔保健学科学際教育推進ユニット
  • 邵 仁浩
    九州歯科大学歯学部口腔保健学科学際教育推進ユニット
  • 濱嵜 朋子
    九州女子大学栄養学科
  • 秋房 住郎
    九州歯科大学歯学部口腔保健学科学際教育推進ユニット
  • 福原 正代
    九州歯科大学歯学部歯学科総合内科学分野
  • 粟野 秀慈
    九州歯科大学歯学部歯学科クリニカルクラークシップ開発学分野
  • 安細 敏弘
    九州歯科大学歯学部歯学科地域健康開発歯学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Impact of Diabetes Mellitus and Osteoporosis on Life Prognosis of 80-Year-Old Subjects in Japanese General Population

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抄録

<p>日本人一般地域住民における80歳高齢者の生命予後に対する糖尿病と骨評価指数（QUS法のStiffness値）の影響を明らかにするため，福岡県北九州市近郊に住む80歳519名で12年間の生存期間と死因（全死亡，肺炎死，循環器死，悪性腫瘍死）を糖尿病なし＋Stiffness高値群（I群，n=334），糖尿病なし＋Stiffness低値群（II群，n=129），糖尿病あり＋Stiffness高値群（III群，n=48），糖尿病あり＋Stiffness低値群（IV群，n=8）の4群で比較した．Kaplan-Meier法では，全死亡，肺炎死，悪性腫瘍死において，I群に対しIV群の累積生存率が最も低かった．Cox回帰分析では，I群に対しIV群のハザード比は全死亡で3.39倍，肺炎死で6.14倍，悪性腫瘍死で5.04倍であった．骨評価指数の低下と糖尿病は独立に，そして相加的に生命予後に影響すると考えられた．</p>

収録刊行物

  • 糖尿病

    糖尿病 61 (11), 757-764, 2018-11-30

    一般社団法人 日本糖尿病学会

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