地域農業の発展と「環境保全型農業」

書誌事項

タイトル別名
  • Direct Payment Policy for Environmentally Friendly Agriculture in Japan
  • 特集にあたって 地域農業の発展と「環境保全型農業」
  • トクシュウ ニ アタッテ チイキ ノウギョウ ノ ハッテン ト 「 カンキョウ ホゼンガタ ノウギョウ 」

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抄録

本稿の目的は,環境保全型農業に基づく地域農業発展の展望と関連農業政策の意味を究明することにある.環境保全型農業は日本農業が「生き残る」ためにも,また農民が消費者ないし納税者からの合意と支持を得る上でもきわめて重要な役割を果たすと考えられる.はじめに,環境保全型農業がもともと持っていた意味を明らかにし,ついでそうした本来の環境保全型農業を振興させるためにはどのような条件と政策が求められるのかを検討する.さらに,日本政府によって導入された直接支払政策の意義と課題について分析する.主要な論点は, ①競争力強化に傾斜気味の最近の農業政策における環境保全型農業および直接支払政策の位置づけ, ②生産それ自身が自動的に環境保全に直結するという前提の妥当性,③農業と環境保全の統合に向けた農民の環境認識と責任の自覚,④環境保全型農業の受益者と財政支持の合理性,の4点である.

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