竹筒トラップの形式が管住性ハチ類のサンプリングに与える影響

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タイトル別名
  • Effects of nest-trap types on monitoring of tube-nesting wasps and bees

抄録

本論文では,筒サイズの配列と編成をかえた3 形式のトラップネストを同地点に設置し,トラップ形式が管 住性ハチ類のサンプリングに与える影響について検討した.サイズの異なる筒を一つに束ねた大バンドル式では,筒サイズ別に一列に編成した直列式に比べて,誘引されたハチ類の種数と竹筒利用数ともに有意に低くなり,累積種数曲線から推定される採集効率も著しく低下することがわかった.一方,同じバンドル式でも,筒サイズ別に束ねた小バンドル式では直列式と変わらない種数,筒利用数,採集効率が示されたが,小径孔を選好するハチ類の誘引性が低下する傾向が見られた.これらのことから,営巣個体間の干渉性が高くなるトラップ形式ではハチ類の誘引性低下や,出現種構成に偏りが生じると考察された.

収録刊行物

  • 人と自然

    人と自然 25 (0), 75-83, 2014

    兵庫県立人と自然の博物館

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282763091411584
  • NII論文ID
    130007569073
  • DOI
    10.24713/hitotoshizen.25.0_75
  • ISSN
    21854513
    09181725
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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