「短時間の集中した休息:自律訓練法の実際」

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抄録

<p> 前回の東京オリンピックでは、多くの選手が自律訓練法を学んで競技に臨み、一定の成果を上げた(日本体育協会、1964)。その後自律訓練法は、スポーツに限らず医療や教育や産業など多様な領域に普及してきたが、単なるリラックス法だと誤解されて、残念ながら間違ったやり方が広まっている。その本質は、集中とリラクセーションを両立させる自律的なトレーニングであり、1回の練習時間は90秒と短いが、記録を付けながら自分の心身のモニタリングを毎日継続することが大切である。また、自律訓練法が有効に機能するために最も重要な「自律性原理」とは、指導者が主体とならず、各練習者の主体性と練習者の身体の自律性を尊重する態度を徹底することである。2020年を目前に控えた現在、一人でも多くの人に、実際の自律訓練法を体験して本質を理解し、有効に活用してもらいたい。</p><p> </p><p> 協力:日本自律訓練学会</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390564238068246144
  • NII論文ID
    130007581699
  • DOI
    10.20693/jspehss.69.26_2
  • ISSN
    24241946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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