認知症グループホームにおけるグループホームケアの効果研究  [in Japanese] Study of the effect of group home care in group home for people with dementia.  [in Japanese]

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目的:認知症グループホームケアの有効性を定量的評価に基づいて示すこと。方法:全国の認知症グループホームに協力を依頼し、既存入居群(3か月以上入居)484名では入居時と3か月後の2時点で、新規入居群では入居時、1か月後、3か月後および可能であれば入居前の4時点で調査を行った。ケアの効果指標にはBPSDの指標としてNPI-NHとその職業的負担度(NPI-D)、QOLの指標にはshort QOL-Dを用い、統計学的に分析した。結果:1)入居時と3か月後を比較すると、既存入居群484名は、NPI-NHがわずかな有意の改善を示し、職業的負担度とshort QOL-Dは有意な変化を示さなかった。一方、新規入居群71名は、いずれの指標も有意に改善した。新規入居群の変化は、既存入居群の変化と比べたとき、BPSDが改善傾向、NPI-Dによる職業的負担度とQOLが有意な改善(交互作用)を示した。2)新規入居群で入居前評価と入居時・1か月後のデータが揃った68名では、いずれの指標も有意な改善を示し、既存入居群の値に近づいた。3)入居時と1か月後が揃った新規入居群114名では、3指標とも有意な改善を示した。抗精神病薬が新規入居から1か月後の時点で投与されていた20名と非投与94名を比較すると、非投与群でのみ有意な改善が示された。3指標の改善効果は抗精神病薬投与群と非投与群で有意な交互作用がなかった。結論:認知症グループホームケアにより、入居から3か月後にはBPSDが安定してQOLが高まり、既存入居群と変わらないレベルになることを示した。さらに、この効果は抗精神病薬投与によるものではないと示唆された。

Journal

  • Tokyo Journal of Dementia Care Research

    Tokyo Journal of Dementia Care Research 2(0), 103-115, 2018

    Tokyo Center for Dementia Care Research and Practices

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