タブ型照葉樹林の種組成および種多様性

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タイトル別名
  • Species composition and species richness of the Persea thunbergii type lucidophyllous forest

抄録

屋久島, 種子島, 宮崎県南部, 高知県南部および照葉樹林北限域の新潟県, 山形県,秋田県, 宮城県, 岩手県のタブ型照葉樹林の調査を行った. その結果, オキナワテイカカズラなどを識別種とするタブノキーアコウ群集(屋久島, 種子島), キダチニンドウなどを識別種とするタブノキ ムサシアブミ群集(宮崎県南部, 高知県南部),オオバジャノヒゲなどを識別種とするタブノキ イノデ群集(新潟県, 山形県, 秋田県, 宮城県, 岩手県) の3群集が区分され, それらの3群集は潮風条件ドに成立していた. タブノキ アコウ群集はスダジイ ボチョウジオーダーに, タブノキ ムサシアブミ群集とタブノキイノデ群はスダジイーヤブコウジオーダーにまとめられ,両オーダーはヤブツバキクラスに統合される.3群集の種多様性を比較すると, もっとも南に位置しているタブノキ アコウ群集の種多様性がもっとも高く, もっとも北に位置しているタブノキーイノデ群集の種多様性がもっとも低かった. タブノキーイノデ群集の種多様性は国内 の照葉樹林の中でもっとも低いと認められた. タブノキムサシアブミ群集は四国, 九州, 紀伊半島南部の太平洋沿岸に分布し, タブノキ イノデ群集は日本海沿岸および太平洋沿岸の北部に分布する.

収録刊行物

  • 人と自然

    人と自然 21 (0), 121-131, 2010

    兵庫県立人と自然の博物館

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390845713049800960
  • NII論文ID
    130007588364
  • DOI
    10.24713/hitotoshizen.21.0_121
  • ISSN
    21854513
    09181725
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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