胸椎高位に発生した肥厚性硬膜炎の1例

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  • Hypertrophic pachymeningitis in the thoracic spine: A case report
  • キョウツイ コウイ ニ ハッセイ シタ ヒコウセイコウマクエン ノ 1レイ

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抄録

<p>自己免疫疾患に続発した胸椎高位の肥厚性硬膜炎の1例を経験したので報告する.症例は66歳女性,抗好中球細胞質抗体関連血管炎とシェーグレン症候群の既往があり,3ヵ月前からの背部痛を主訴に受診した.下肢の筋力低下と尿閉を認め,脊椎MRIでT1からT4高位の胸髄周囲に全周性の硬膜肥厚を認めた.胸髄の圧迫に対して椎弓切除,および人工硬膜を用いた硬膜形成による除圧術を施行した.病理診断では肥厚性硬膜炎であった.除圧術と基礎疾患に対する加療により神経障害は改善し,術後2年2ヵ月現在経過良好である.</p>

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