全身免疫機能改変による進行性蝸牛障害の予防と治療
-
- 岩井 大
- 関西医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座
Bibliographic Information
- Other Title
-
- ―マウスモデルによる検討―
Search this article
Abstract
<p> 慢性進行性難聴の要因のひとつとして遺伝因子が挙げられるが, 自己免疫性疾患やⅡ型糖尿病, 心血管障害, 慢性炎症 (白血球数や CRP の持続上昇) の症例でも難聴が進行することが知られている。 したがって, 難聴対策として全身疾患に目を向けることも重要である。 筆者は, マウスを用いた基礎実験レベルであるが, 全身免疫機構と内耳免疫機構との交通性や, 全身免疫機構改変による蝸牛の変化について検討してきたのでここに紹介する。 蝸牛障害には, 不潔 (感染) 環境, カロリー過剰摂取, 運動不足, 免疫機能異常, 血行障害, 酸化ストレス, サイトカインなど, 多くの蝸牛外因子の関与が報告される。 したがって, 全身と蝸牛との相互作用の全容を明らかにする研究が一層重要である。</p>
Journal
-
- JIBI INKOKA TEMBO
-
JIBI INKOKA TEMBO 61 (1), 12-23, 2018-02-15
Society of Oto-rhino-laryngology Tokyo
- Tweet
Keywords
Details 詳細情報について
-
- CRID
- 1390845713053248384
-
- NII Article ID
- 130007594839
-
- ISSN
- 18836429
- 03869687
-
- Text Lang
- ja
-
- Data Source
-
- JaLC
- CiNii Articles
- KAKEN
-
- Abstract License Flag
- Disallowed