書誌事項
- タイトル別名
-
- The Function of “Chi” in “Chisan Shomyo”.
- チサン セイメイ ニ オケル チョウ ノ ハタラキ ニ ツイテ
この論文をさがす
抄録
声明では宮が主音である。声明に限らず邦楽では宮を主音として取り扱う。しかし宮を常に主音として取り扱うのは日本だけの習慣で、中国(志那)では例えば商を主音とすれば商調、羽を主音とすれば羽調といった様に五音すべてが主音になり得る。中国では宮は音階の一構成音であり必ずしも主音という訳ではない。しかし日本では宮調以外の何々調といった場合はすべて主音を宮に置き換えて取り扱う。日本に於いて宮は音階の構成音と言うよりも主音という意味合いが強い。従って声明に於いても宮が主音である事に議論の余地は無いのだが、智山声明に於いて宮は終止音でもなく核音となる働きもなく、主音として働いている形跡が見あたらない。智山声明ではむしろ徴と商が主音として働いていると考えられる。本稿では音の働きから智山声明の旋律と音階の構造を観察してみたい。
収録刊行物
-
- 智山学報
-
智山学報 65 (0), 473-500, 2016
智山勧学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282763100491008
-
- NII論文ID
- 130007603164
-
- NII書誌ID
- AN00141713
-
- ISSN
- 2424130X
- 02865661
-
- NDL書誌ID
- 027436624
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可