宮崎県耳川における発電用ダムによる流況改変が河川生態系へ与える影響

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  • IMPACTS OF DAM-INDUCED HYDROLOGIC ALTERATION ON RIVERINE ECOSYSTEM IN THE MIMI RIVER
  • ミヤザキケン ジガワ ニ オケル ハツデンヨウ ダム ニ ヨル リュウキョウ カイヘン ガ カセン セイタイケイ エ アタエル エイキョウ

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抄録

ダムによって下流の河川環境は大きく改変される.しかし,ダムによる流況平滑化が河川生態系に与える影響を調査した研究事例は少ないのが現状である.そこで本研究では,発電用ダムの複数存在する水系内においてダムによる流況改変が河川生物(魚類,底生動物,付着藻類)に及ぼす影響を調査した.ダム放流量データを用いて水文改変指標を算出し主成分分析を行った.結果として,第一主成分は流量の多寡と流況の変動程度により説明され(寄与率 = 56.2 %),これにより減水区間と非減水区間の調査地点が明瞭に区別された.第一主成分は,魚類の個体数および種多様性との間にそれぞれ負(r = -0.502)と正(r =0.706)の有意な相関を有していた(P < 0.05).以上より,ダムによる流量改変程度の違いにより魚類が影響を受ける可能性が示された.

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