三歳児健康診査で要精密検査となった児のSpot™ Vision Screener と据え置き型オートレフケラトメータとの屈折値の比較

書誌事項

タイトル別名
  • Comparison of Refractive Errors Measured by Spot™ Vision Screener at a Health Checkup for Three-year-old Children With Those by a Table-Mounted Auto Ref-Keratometer in a Medical Institution

この論文をさがす

抄録

<p>【目的】三歳児健康診査における視覚検査(三歳児健診)の結果から眼科医療機関に受診勧告された児を対象とし、三歳児健診でのSpot™ Vision Screener(SVS)と医療機関での据え置き型オートレフケラトメータ(KR-8100)の屈折値について比較検討したので報告する。</p><p>【対象及び方法】対象は藤枝市の三歳児健診で測定したSVSの結果から受診勧告となり、藤枝市立総合病院眼科を受診した55名とした。そのうち初診時にKR-8100が測定可能であった47名94眼について、三歳児健診で行ったSVSと医療機関で行ったKR-8100の屈折値について比較検討した。</p><p>【結果】球面度数の平均はSVSで+1.49±1.67 D、KR-8100で+0.44±2.66 Dであり、KR-8100と比較してSVSで有意に遠視側に測定された(p<0.01)。円柱度数の平均はSVSで-1.72±1.19 D、KR-8100で-1.27±1.27 Dであり、KR-8100と比較してSVSで有意に大きかった(p<0.01)。また球面度数、円柱度数共にSVSとKR-8100で強い相関を示した(rs=0.81、rs=0.71)。</p><p>【結論】三歳児健診の結果から眼科医療機関を受診した児のSVSでの屈折値はKR-8100に比べて球面度数は遠視側に、円柱度数は大きく測定された。</p>

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (2)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ