後腹膜膿瘍の胸腔内穿破に起因する膿胸に対して，開窓術後に局所陰圧閉鎖療法により残存腔を閉鎖し得た1例

• 宮本 英明

  松江赤十字病院呼吸器外科

• 佐藤 泰之

  松江赤十字病院呼吸器外科

• 磯和 理貴

  松江赤十字病院呼吸器外科

書誌事項

タイトル別名

• A case of empyema due to rupture of retroperitoneal abscess successfully treated with negative pressure wound therapy after open-window thoracostomy

抄録

67歳男性．他院で胸腹部大動脈瘤術後に横行結腸左側からS状結腸にかけて壊死となり，左半結腸切除術及び横行結腸ストマ造設を施行された．後腹膜膿瘍を生じ，ドレナージ加療にて一旦軽快したが再燃し，左胸腔内に穿破し膿胸となり当科に紹介された．開窓術後，横隔膜の瘻孔が自然に閉鎖し，その後に局所陰圧閉鎖療法を実施した．残存膿胸腔のうち，肋骨横隔膜角腹側の腔は肉芽形成により閉鎖され，植皮術のみで創を被覆することが出来た．完全上皮化後2年10ヵ月に他病死されたが，感染の再増悪は認めなかった．

収録刊行物

• 日本呼吸器外科学会雑誌

  日本呼吸器外科学会雑誌 33 (2), 145-149, 2019-03-15

  特定非営利活動法人 日本呼吸器外科学会

キーワード

• 後腹膜膿瘍
• 膿胸
• 開窓術
• 局所陰圧閉鎖療法
• 植皮術

詳細情報

• CRID: 1390845713057528192
• NII論文ID: 130007612031
• DOI: 10.2995/jacsurg.33.145
• ISSN: 18814158
• ISSN: 09190945
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jacsurg/33/2/33_145/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2019216495
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可