関東山地三波川変成岩類の昇温変成作用時のP-T条件 (その2)
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- 宮下 敦
- 成蹊高校
書誌事項
- タイトル別名
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- Prograde P - T condition of the Sanbagawa metamorphic rocks in the Kanto Mountains (Part 2)
抄録
関東山地三波川変成帯ざくろ石帯において,泥質片岩中のざくろ石中にパラゴナイト+クリノゾイサイトの包有物が含まれている.この試料のざくろ石はノーマルな累帯構造を持ち,昇温変成作用時に形成されている.今回,ざくろ石中の包有物の組織(図1)を再検討した結果,この組み合わせの包有物は,ローソン石 + 曹長石の組み合わせから,バラゴナイト + クリノゾイサイトの組み合わせに変化したものと判断した.Heinrich and Althaus (1988)の実験結果から,この変化はP = 0.8 – 1.2 GPa , T = 400 – 450 ˚Cの条件で起こったと推定される.三波川変成帯の昇温変成作用時には,ローソン石,パラゴナイトが重要な相として存在した可能性が高い.<br>
収録刊行物
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- 日本鉱物科学会年会講演要旨集
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日本鉱物科学会年会講演要旨集 2014 (0), 231-, 2014
一般社団法人日本鉱物科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282763105726976
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- NII論文ID
- 130007617294
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可