審美性評価のための三次元計測装置を用いたブラジャー着用時の背部シルエットの定量化

書誌事項

タイトル別名
  • Quantitative Analysis of Back Body Surface Deformation Based on Three Dimensional Measurement for Evaluating the Aesthetics of the Back While Wearing a Brassiere
  • シンビセイ ヒョウカ ノ タメ ノ サンジゲン ケイソク ソウチ オ モチイタ ブラジャー チャクヨウジ ノ ハイブ シルエット ノ テイリョウカ

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抄録

<p><tt>本研究では,三次元計測装置を用い,審美性に影響を及ぼす背部体表面の凹凸を定量化することを目的とし,</tt>30 <tt>歳代および</tt>60 <tt>歳代の被験者を用い,数種のデザインの異なる補整ブラを試料として実験を行った.</tt> <tt>はじめに,正中矢状面と肩峰点を通る前頭面との交線から放射状に背部の垂直断面を算出し,体表面の凹凸が最も明瞭に表れる部位が後ろ正中線から</tt>70°<tt>~</tt>75°<tt>の範囲であることを捉えた.後腋点を通る垂直断面で中心から体表面までの水平距離を</tt>L <tt>とし,ヌード時からの差をへこみ量(</tt>δ<tt>)と定義し,ブラの上辺および下辺テープ部分の衣服圧と</tt>δ<tt>との関係を検討し,</tt>δ<tt>が衣服圧に依存していることを確認した.また,重回帰分析により,</tt>δ<tt>が衣服圧および体表面の圧縮変形量と有意な関係をもつことが立証された.以上の結果から,</tt>δ<tt>はブラ着用時の背部シルエットの凹凸による審美性の低下を最小にするブラの圧設計のための指標として有用であろうと結論付けられた.</tt></p>

収録刊行物

  • 繊維製品消費科学

    繊維製品消費科学 60 (3), 248-254, 2019-03-25

    一般社団法人 日本繊維製品消費科学会

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