児童の絵画表現にみられる認知的特性についての考察

書誌事項

タイトル別名
  • The Study on the Cognitive Character of Children in the Expression of Painting
  • 児童の絵画表現にみられる認知的特性についての考察 : MI理論とIQを分析の手がかりとして
  • ジドウ ノ カイガ ヒョウゲン ニ ミラレル ニンチテキ トクセイ ニ ツイテ ノ コウサツ : MI リロン ト IQ オ ブンセキ ノ テガカリ ト シテ
  • —Analysis by MI Theory & IQ—
  • ―MI理論とIQを分析の手がかりとして―

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抄録

<p>本研究の目的は,児童の能力特性と絵画表現の関わりや教科学習との関連を詳らかとすることである。その手立てとして,次の3つの調査を行った。調査Iでは,MI理論を用いて認知的な側面から能力特性を測る質問紙調査を児童に対して実施し,知能検査の結果と比較を行った。調査II・IIIでは,美術教育の専門家に当該児童が描いた絵の評定を依頼し,それを踏まえて更に考察を進めた。その結果,MI理論における「身体運動的知能」は表現の行為性,「対人的知能」は絵画の感覚的な表現と関係があることが示唆された。これらはいずれもコミュニケーションと関連することから,絵画表現は学習環境を形成する重要な一要素であるコミュニケーション能力との関わりが深いことが確認された。また,知能検査における「直感判断力」は多くの知能と関わりがみられ,図工・美術の授業は8つの知能を十分に活性化できる教科であることが示唆された。</p>

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