在宅重症心身障害者と介護者が望む将来と必要な支援

  • 田中 千恵
    学校法人 岩崎学園 横浜リハビリテーション専門学校 教務部 理学療法学科 理学療法士
  • 佐島 毅
    筑波大学人間系

書誌事項

タイトル別名
  • Support needed and the future desire of persons with severe motor and intellectual disabilities living at home and their caregivers.
  • ザイタク ジュウショウ シンシン ショウガイシャ ト カイゴシャ ガ ノゾム ショウライ ト ヒツヨウ ナ シエン

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抄録

重症心身障害児(者)(以下、重症児(者))とその介護者の将来的な生活場所の希望を明らかにし、在宅生活を継続するために必要な支援について検討することを目的に、重症心身障害日中活動支援事業所一覧の事業所に登録・通所している全国の重症児(者)および介護者を対象として質問紙調査を実施した。調査した626名の結果では、主たる介護者は母親であり、年代は50代が最も多く、重症児(者)の年齢は平均28.2歳であった。約半数の介護者は将来的にも在宅で介護を継続したいと希望していた。また、四国地方居住、重症児(者)の年齢が低い場合や医療的ケアの必要性がある場合は、よりその傾向が示された。在宅介護継続のために短期入所、生活介護、居宅介護といったサービスが必要とされていた。具体的に、短期入所には事業所の増加、生活介護には休日の利用、居宅介護にはヘルパーによる医療的ケアの実施が望まれていた。また、重症児(者)に関わる職員の知識や技術の向上は、どのサービスに対しても期待されていることが示された。

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