末梢動脈疾患のサルコペニア・フレイルとリハビリテーション栄養

  • 若林 秀隆
    横浜市立大学附属市民総合医療センターリハビリテーション科

書誌事項

タイトル別名
  • Sarcopenia, frailty, and rehabilitation nutrition in peripheral arterial disease

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抄録

末梢動脈疾患患者では,サルコペニアやフレイルを認めることが多く,下肢切断や死亡のリスク因子である.そのため,サルコペニアやフレイルの評価と治療が重要である.サルコペニアの原因は,加齢,活動,栄養,疾患に分類され,入院中の不適切な活動制限や栄養管理,医原性疾患が原因の場合,医原性サルコペニアと呼ぶ.フレイルには,身体的,精神・心理的,認知的,社会的がある.身体的フレイルのおもな原因は,サルコペニア,低栄養,ポリファーマシーであり,ポリファーマシーは医原性フレイルである.医原性のサルコペニアやフレイルを予防することが重要である.サルコペニアやフレイルに対しては,リハビリテーションと栄養の視点で生活機能やQOLを最大限高める,リハビリテーション栄養の考え方が有用である.末梢動脈疾患の治療と同時に,早期からサルコペニアやフレイルの存在を疑って診断し,リハビリテーション栄養の視点で介入してほしい.

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