オーストラリアにおける自然遺産の登録前後の変化 Changes in Australia around the time of World Natural Heritage Registration

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著者

    • 堤 純 TSUTSUMI Jun
    • 筑波大学生命環境系 Faculty of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba

抄録

オーストラリアは19の世界遺産をもち,なかでもおよそ2/3にあたる12が自然遺産である。それらの中から,シドニー近郊のグレーターブルーマウンテンズ地域(2000年登録)と,アデレード郊外のナラコート哺乳類化石地域(1994年登録)の2カ所を対象に,登録前後の状況,国や州などの関わり,末端の地方自治体の振興策などについて,関連資料の収集,自治体独自の統計調査結果の収集,および担当者への聞き取り調査を実施した。その結果,グレーターブルーマウンテンズ地域は100年以上前から高級リゾート地として人気を博してきた歴史があること,また,ナラコート哺乳類化石地域では自家用車による少人数グループでの訪問が主流であり,2カ所の観光地とも観光客の客層には大きな変化が確認できなかった。そのため,対象とした二つのオーストラリアの自然遺産では,世界遺産への登録前後における観光客数には顕著な変化はみられず,また,大規模ホテルや飲食店などの積極的な観光開発もみられず,世界遺産を取り巻く日本の典型的な状況とは事情が大きく異なるといえる。

収録刊行物

  • 地理空間

    地理空間 11(3), 66-75, 2018

    地理空間学会

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    130007622765
  • NII書誌ID(NCID)
    AA12471203
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    departmental bulletin paper
  • ISSN
    1882-9872
  • データ提供元
    IR  J-STAGE 
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