卓越潮汐に合わせ最適化した周波数分離法を組み合わせた潮汐応答法による沿岸域帯水層の水理定数推定

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タイトル別名
  • Estimation of Hydraulic Parameters of Coastal Aquifers Using Tidal Response Method with Frequency Decomposition Techniques Optimized for Predominant Tides
  • 卓越潮汐に合わせ最適化した周波数分離法を組み合わせた潮汐応答法による沿岸域帯水層の水理定数推定 : 多良間島の147日地下水位データへの適用
  • タクエツ チョウセキ ニ アワセ サイテキカ シタ シュウハスウ ブンリホウ オ クミアワセタ チョウセキ オウトウホウ ニ ヨル エンガンイキ タイスイソウ ノ スイリ テイスウ スイテイ : タリョウ カントウ ノ 147ニチ チカ スイイ データ エ ノ テキヨウ
  • ―Application to 147-day groundwater-level data from Tarama Island―
  • ―多良間島の147日地下水位データへの適用―

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抄録

<p>沖縄県多良間島の沿岸域帯水層の広域的な水理定数を把握するため, 地下水位の潮汐応答を分析して水理定数を推定する潮汐応答法に, デジタルフィルタリングと離散フーリエ変換による単一周期潮汐振動の抽出を組み合わせて適用した.用いた水位観測データの長さは, 卓越潮汐成分抽出のための離散フーリエ変換に適した3,279時間(約137日)に, デジタルフィルタリングに必要な10日間を加えた長さとした.多良間島沿岸域の複数測線下の帯水層に対し推定された水頭拡散率は4∼15 m2·s-1であり, これから算出された透水係数は既往の揚水試験の結果と同じ10-2 m·s-1のオーダーであった.推定された水頭拡散率および透水係数には島内の位置によって3∼4倍の違いがあり, 北北西側をはじめとして北部では小さい.このことは多良間島の淡水レンズの分布が同じ方向に偏っていることにも整合する.</p>

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