日本の診療所の家庭医はどのような家族介入を行っているのか？～Focus Group Discussionによる調査（第2報）

• 竹中 裕昭

  竹中医院

• 鈴木 富雄

  大阪医科大学総合診療科

• 伊達 純

  大田病院総合診療科

• 草場 鉄周

  北海道家庭医療学センター

• 佐藤 寿一

  名古屋大学大学院医学系研究科総合診療医学分野

• 伴 信太郎

  愛知医科大学医学教育センター

書誌事項

タイトル別名

• Family Involvement by Japanese Family Physicians in Their Clinics: The Second Report of a Focus Group Discussion

抄録

目的：日本の家庭医が信頼関係を構築した上で実際に診療所において行っている家族介入の内容を明らかにすること． 方法：1年以上の診療所の常勤経験を持つ家庭医を対象に，半構造化フォーカスグループディスカッションを行った．その内容をVTRに録画し，2名の分析者が内容分析を行い，参加者チェック及び公募による外部チェックを行った． 結果：日本の家庭医の診療所における家族介入の内容は「仮説検証の繰り返しと一般化を中心とした安全な介入」「仕切り直し」「『来院時は拒まず』という姿勢での患者，家族との協働」であった．そのアウトカムとして患者の気づき，わかってもらえたという表情，感情表出が挙げられた．またいずれの医師も家族介入を行っているという積極的なPRを敢えて行っていなかった．今後の課題として失敗例のケーススタディが挙げられた． 結論：日本の家庭医は診療所において3段階の家族介入を行っていたことが明らかになった．

収録刊行物

• 日本プライマリ・ケア連合学会誌

  日本プライマリ・ケア連合学会誌 42 (1), 40-46, 2019-03-20

  一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会

キーワード

• 家族
• 介入
• フォーカスグループディスカッション
• 診療所
• 家庭医

詳細情報

• CRID: 1390564238092422144
• NII論文ID: 130007626699
• DOI: 10.14442/generalist.42.40
• ISSN: 21872791
• ISSN: 21852928
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/generalist/42/1/42_40/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2019246866
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可