平成29年九州北部豪雨における福岡県朝倉市の洪水氾濫被害と避難に関する検討

書誌事項

タイトル別名
  • FLOOD DISASTER AND EVACUATION IN ASAKURA CITY, FUKUOKA PREFECTURE DUE TO 2017 NORTHERN KYUSHU FLOOD

抄録

本研究では,2017年7月に発生した九州北部豪雨における洪水氾濫被害と避難行動を検討するために,現地調査やデータ解析,複数の数値シミュレーションを行った.主な研究対象は中小河川(妙見川・奈良ヶ谷川・北川・赤谷川等)である.この結果,人的被害としては被災時に自宅にとどまり,その家屋も流失したケースが7割以上を占め,より安全な場所への水平避難の重要性が示唆された.今次豪雨の予測雨量は実測値よりも過小であり,予測雨量を用いると河川流量や氾濫発生の有無にまで大きく影響することが実証的に示された.避難行動開始のタイミングを気象情報や河川水位との関係で整理した結果,特に安価で分かりやすい水位観測所整備の重要性が示唆された.

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被引用文献 (1)*注記

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