気象庁MSM風を用いた1点浅海モデルとSWANによる長期波浪推算資料の相互比較

書誌事項

タイトル別名
  • INTERCOMPARATIVE STUDY OF LONG-YEAR WAVE HINDCASTING DATA SAMPLES BY USE OF BACKWARD RAY TRACING MODEL AND SWAN MODEL UNDER MSM-BASED WINDS CONDITION PROVIDED BY JMA

抄録

時間と空間に対して比較的高い解像度をもつ気象庁MSM(Meso Scale Model)風資料を入力海上風分布とした,高地形解像度条件での第1世代1点浅海モデルおよび中規模地形解像度条件での第3世代モデルSWANを用いて北西太平洋の地点別および全域で最長13年間の長期波浪推算を実施し,日本および韓国の沖合と日本海沿岸で取得された波高・周期の観測値との比較から精度を調べた.得られた結果はつぎのようである.1) いずれのモデルも沖合の観測波浪に対して有意な再現精度を与える.2) 沖合の波浪に対して波高誤差指標はSWANの1点浅海モデルに対する優位性を示唆するが,SWAN はとくに周期に対して過小評価の傾向をもつ.3) 日本海沿岸の波浪に対しても各モデルの精度はかなり高いが,1点浅海モデルの精度はSWANと比べて一層良好である.

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