発電用ダムにおける堆砂特性を考慮した通砂運用効果の推定と通砂促進策の検討

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タイトル別名
  • ESTIMATION OF EFFECTS OF SEDIMENT ROUTING AND ITS PROMOTION IN HYDROPOWER DAMS CONSIDERING PROPERTIES OF RESERVOIR SEDIMENTATION

抄録

発電用ダムを持続的に管理するために堆砂対策が重要である.通砂運用は堆砂対策の一つであり,洪水の際に土砂を下流に通過させるため環境に適合する対策である.その通砂運用効果はダムの堆砂特性,出水時の洪水吐敷高およびダム直上流河床高に対する水深の比(クレスト/河床水深比)などのパラメータと関連がある可能性が調整池式の2ダムで確認されている.本論文では,調整池式である発電用17ダムの通砂特性について,クレスト/河床水深比に着目し,出水時の水位低下と調整池の土砂捕捉率の関係を推定し,既存設備を利用した通砂の可能性を示唆した.また,現行の洪水吐では通砂効果が限定的なダムに対し,バイパストンネルや洪水吐の増設などの通砂促進策を用いた場合の有効性について経済性を含めて検証し,実現可能性と課題を明らかにした.

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