簡易な浮遊系・底生系カップリングモデルの構築と23年間の水質の再現

  • 高尾 敏幸
    株式会社エコー事業本部環境系事業部沿岸環境部 横浜国立大学 大学院都市イノベーション研究院
  • 下澤 治
    国土交通省 東北地方整備局 釜石港湾事務所
  • 村上 和男
    一般社団法人水底質浄化技術協会
  • 阿部 郁男
    常葉大学 社会環境学部
  • 岡田 知也
    国土技術政策総合研究所 沿岸海洋・防災研究部
  • 小笠原 敏記
    岩手大学 理工学部システム創成工学科
  • 柴木 秀之
    株式会社エコー事業本部
  • 中村 由行
    横浜国立大学 大学院都市イノベーション研究院

書誌事項

タイトル別名
  • DEVELOPMENT OF A SIMPLE BENTHIC-PELAGIC COUPLING ECOSYSTEM MODEL AND ITS APPLICATION TO THE REPRODUCTION OF 23YEARS OF WATER QUALITY

抄録

長期的な水質変化の把握を目的として浮遊系と底生系の生物・化学過程を考慮した簡易なカップリングモデルを構築した.このモデルの特徴は,浮遊系モデルと底生系モデルを切り離してそれぞれを個別に計算するモデルとしたことである.浮遊系のモデルは広域的・長期的な視点で作成された既存の鉛直2次元の低次生態系モデルを活用し,底生系のモデルはリンと溶存酸素を対象として主要な生物・化学過程で表現した鉛直1次元のモデルを組み合わせて計算した.構築したモデルで大船渡湾を対象として1993年から2015年にかけての23年間の水質を再現した.また,震災前から震災後にかけての大きな環境変化として,湾口防波堤の倒壊による海水交換の変化とそれに伴う湾内底泥へのデトリタスの堆積量の減少と底泥表層の有機物の減少が示唆された.

収録刊行物

参考文献 (1)*注記

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