サブグリッド斜面流動過程を組み込んだグローバルな陸域モデルの開発

書誌事項

タイトル別名
  • DEVELOPMENT OF GLOBAL TERRESTRIAL MODEL INCLUDING SUB-GRID HILLSLOPE PROCESSES
  • 日本全域高解像度の表面流向データ整備
  • ニホン ゼンイキ コウカイゾウド ノ ヒョウメンリュウコウ データ セイビ

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抄録

陸面過程モデルは大気モデルの下部境界条件から、大気モデルと相互作用する地球システムの一要素へと発展してきた。しかし既往の全球陸面過程モデルでは降雨流出過程の表現が十分でなく、特にサブグリッドの斜面流動過程を、低地での氾濫や陸水と河川水の相互作用を考慮して表現したものは少ない。そこで本研究では、降雨流出氾濫モデルの一つであるRRI (Rainfall-Runoff-Inundation)モデルに対して高解像度地形データを用いたアップスケール手法を適用する。これにより、サブグリッドの降雨流出過程を詳細に解く、地球システムモデルの一部としての全球陸域モデルの開発を試みる。2015年に発生した鬼怒川洪水の再現シミュレーションにより、本モデルがRRIモデルとほぼ同等の精度を保ちつつ計算効率を飛躍的に(10倍以上)向上させることが確かめられた。

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