避難行動と減災に資する人的つながりの地域特性

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タイトル別名
  • Local Features of Evacuation Behavior and Human Relations for Natural Disaster Mitigation

抄録

本研究は豊橋市野依小学校区を対象とし,避難行動意図と知り合いの周辺居住といった避難に資する人的つながりについて分析する。そして,特徴の異なる町字別のそれらの差異を比較検討する。<br>野依校区3町は,野依町が旧集落,野依台1丁目が高度経済成長期の住宅造成地,若松町は工場地帯と周辺小規模住区といった具合にその特徴が異なる。災害現象の知覚による避難行動意図は野依町で高く,野依台1丁目と若松町で低くなった。また,知人とのつながり要素による避難意図は旧集落で高くなることを予測したが,統計的に有意な差は得られなかった。<br>避難時に頼りになる親族に関する分析では,同町内・校区内親族に頼る傾向が野依町で高く,野依台1丁目では著しく低い結果となった。一方で,同県内もしくは静岡県西部の親族,それより遠くの親族からの支援に対しては,野依台1丁目の住民が頼りとしていることが明らかになった。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390564238096879360
  • NII論文ID
    130007628420
  • DOI
    10.14866/ajg.2019s.0_111
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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