神経回路の機能解析を通じた病態解明

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タイトル別名
  • Revealing neural and circuit pathophysiology of neuropsychiatric disorders
  • シンケイ カイロ ノ キノウ カイセキ オ ツウジタ ビョウタイ カイメイ

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抄録

神経系は非常に複雑であるが,精神神経疾患の症状や病態を神経細胞の活動やシナプス入力の観点から説明することは,精神神経疾患研究の最終目標の一つである。最近の神経研究における操作・計測技術の進歩により,生きている個体の神経細胞の細胞種特異的に活動を操作・計測することが可能になってきている。また,従来の電気生理学的計測によって簡便に非常に高い時間解像度で神経細胞の活動を記録することができる。これらの方法を組み合わせることによって,一部の神経疾患ではシナプスレベルや回路レベルでの変化から病態を説明することが可能になってきている。本稿では,てんかんの病態の解明という具体例を紹介しながら,細胞外電位記録,多点電極による電流源密度解析,パッチクランプ法,optogeneticsといったin vivoにおける研究手法の利点や欠点を簡単に解説する。

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