鶴見川流域のポンプ排水区における下水道管渠内水位と電気伝導度の変動特性

  • 李 星愛
    東京大学 大学院工学系研究科 都市工学専攻
  • 渋尾 欣弘
    土木研究所 水災害・リスクマネジメント国際センター
  • 古米 弘明
    東京大学 大学院工学系研究科 附属水環境制御研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • CHANGE OF WATER LEVEL AND ELECTRIC CONDUCTIVITY USING MONITORING DATA AT COMBINED SEWER PIPES IN TSURUMI RIVER BASIN

抄録

<p> ストック活用の原則に基づく雨水排水施設の効果的な運用が求められているが,合理式に基づき整備された雨水排水網が豪雨に対してどのように機能しているか不明である.また,合流式下水道からの未処理水による環境への負荷が懸念される一方,雨水吐口からの汚濁物質の挙動を直接計測するのは困難である.そこで本研究では,鶴見川流域のポンプ排水区の雨水幹線に水位計を設置し,豪雨に対する雨水排水網における水位応答を観測するとともに,電気伝導度(EC)計を活用した下水中の汚濁物質の雨天時動態把握を試みる.観測結果から,降雨強度と管渠内水位の関係を回帰式で表すことで雨水幹線への越流判定を行えることが示された.さらに,雨天時水位上昇に連動したEC変動から,下水の希釈やファーストフラッシュの影響を検討できる可能性が示唆された.</p>

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