書誌事項
- タイトル別名
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- A Case of Solitary Fibrous Tumor Originating From Mesentery of the Sigmoid Colon and Rectum
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抄録
<p>症例は59歳,女性.腹部膨満感のため,近医を受診.骨盤内腫瘍の診断で精査加療目的に当院産婦人科へ紹介受診となる.骨盤内造影CTおよびMRIでは骨盤内に20cm大の分葉状腫瘤を認め,強い造影効果を伴い,内部構造は不均一で,一部に壊死あるいは囊胞状構造の所見を認めた.また,粘膜下静脈および下腸間膜静脈の高度拡張を認めた.S状結腸直腸間膜原発腫瘍と診断し,手術を施行.摘出標本は20×15×7cm,重量1,740gの表面平滑な分葉状腫瘤であった.病理所見では紡錘形細胞が血管増生を伴いながら増殖しており,CD34,vimentin,bcl-2が陽性で,solitary fibrous tumor(SFT)と診断された.術後15カ月が経過し,無再発生存中である.腸間膜由来SFTは非常に稀であり,31例の報告があるのみである.組織学的に悪性度の高い症例は少ないが,完全切除および長期的経過観察が重要である.</p>
収録刊行物
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- 日本外科系連合学会誌
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日本外科系連合学会誌 43 (2), 229-234, 2018
日本外科系連合学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390845713064662784
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- NII論文ID
- 130007639891
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- ISSN
- 18829112
- 03857883
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可