海岸林再生地に植栽した広葉樹の2年間の生長: 防風ネットとマルチング材

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タイトル別名
  • The growth of broadleaf trees for two years after planting: windbreak nets and mulching materials

抄録

<p>海岸防災林再生地は寒暖の差が大きい裸地環境であり、海風や季節風(やませ)も強いことから、植栽後の苗木にとって厳しい気象条件である。よって植栽後の保育管理が極めて重要である。本研究では、2Lペットボトルを2つ縦に連結して作製した植木鉢を使って苗木を生産・植栽し、その後2年間の苗木の生長に防風ネットとマルチング材が与えた効果を検証した。2017年5月に3年生苗木100本(コナラ40本、ヤマザクラ40本、ヤマグワ15本、ムラサキシキブ5本)を「みやぎ海岸林再生みんなの森林づくり活動」(山元地区)に植栽した。円柱形の植栽穴(直径30cm、深さ30cm)を掘削し、苗木との隙間に土壌改良材(人工土壌、バーミキュライト、パーライト、バーク堆肥=15:2:2:2で配合)を導入した。同年6月に、2mmメッシュの防風ネット(9つの面積区画〔1.4×1.4m、…、9.8×28.0m〕で各1~2区画ずつ)とマルチング材(ジュート麻、麻袋、ヤシマット、藁を各20枚ずつ)を設置した。一般化線形混合モデルとAICによる解析を行った結果、幹長さの2年間の生長は防風ネット柵面積が小さいほど、樹冠面積の2年間の生長はマルチング材無より有で良好であった。ヤシマットで最も高い値を示した。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282763114147456
  • NII論文ID
    130007645266
  • DOI
    10.11519/jfsc.130.0_261
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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