異なるメカニズムで収斂するタケと樹木の地上部呼吸スケーリング  [in Japanese] Convergence in scaling of whole-shoot respiration between bamboo and trees derived from different constraints  [in Japanese]

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Abstract

<p>タケの森林への侵入が問題となっており、両者の成長に関わる生理や形態の違いが関与すると予想される。しかし、両者の競争関係の基盤となる地上部全体の生理機能の比較研究は無い。そこで、モウソウチクと樹木(Mori et al. 2010)の地上部呼吸スケーリングを比較して、両者の生態学的な関係を検討した。その結果、タケと樹木の地上部全体の呼吸と重量の関係は両対数軸上でほぼ同じ単純ベキ乗式で近似できた。その傾きは、タケ0.843(95%CI:0.797-0.885)、樹木0.826(95%CI:0.800 - 0.851)と一致した。しかし、タケの葉、枝、稈全体の呼吸はそれらの重量に比例しており、重量当たり呼吸はそれぞれ1.192 ± 0.073, 0.224 ± 0.022, 0.097 ± 0.020 (μmolCO2 kg-1 sec-1)とほぼ器官で一定傾向であった。これは、生理統合された結果であろう。このように、タケでは、サイズに関係なく器官毎に同じ呼吸特性をもつが、これらの配分をサイズに応じて変えることで、樹木呼吸と一致した。以上から、タケの森林への侵入の主要因はタケと樹木の地上部の呼吸(エネルギーフロー)差ではなく、竹林の生理統合によって、森林への新規侵入部分でも活発な成長を維持できるためであろう。</p>

<p>[in Japanese]</p>

Journal

  • The Japanese Forest Society Congress

    The Japanese Forest Society Congress 130(0), 329, 2019

    THE JAPANESE FORESTRY SOCIETY

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