落葉分解における土壌微生物群集の固有性
書誌事項
- タイトル別名
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- Endemism of soil microbial communities for litter decomposition
抄録
<p>落葉の質、土壌特性、気候だけでなく、その地域の環境(ホームの環境)であるかどうかは、森林の落葉分解を制御する要因である。落葉分解のホームフィールド・アドヴァンテージ(HFA)は、ホームの環境での固有な分解者の存在のために、落葉をその他の環境に移した時に、分解率が低下する現象である。しかし、微生物群集とHFAとの関係はこれまで明らかにされていない。本研究は、土壌や気候がホームのときに、固有な微生物群集がHFAの効果を示すかどうかを検証した。東京大学秩父演習林の天然林において、高標高地(1800 m)と低標高地(900 m)で土壌コアとリターバッグの相互移植実験を行った。2016年7月に埋設し、117、376、527日後に土壌とリターバッグを回収した。真菌のrDNA ITS領域と細菌の16S rRNA遺伝子V4領域を対象としたアンプリコンシーケンス解析を行った。結果、どちらの標高地でも、落葉分解はホームの土壌で促進された。また、落葉の微生物群集は土壌の微生物群集をよく反映していた。ホームの土壌に固有な微生物群集の相対優占度は、落葉分解率と正の相関を示した。本研究では、落葉分解における微生物群集と土壌の間の固有な関係の重要性が明らかとなった。</p>
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 130 (0), 460-, 2019-05-27
日本森林学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282763114166400
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- NII論文ID
- 130007645501
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可