内視鏡治療を選択し奏効したHemosuccus Pancreaticusの1例

DOI
  • 小嶋 啓之
    独立行政法人 労働者健康安全機構 東京労災病院 消化器内科
  • 大場 信之
    独立行政法人 労働者健康安全機構 東京労災病院 消化器内科
  • 掛川 達矢
    独立行政法人 労働者健康安全機構 東京労災病院 消化器内科
  • 吉峰 尚幸
    独立行政法人 労働者健康安全機構 東京労災病院 消化器内科
  • 小山 洋平
    東京医科大学病院 消化器内科
  • 武田 悠希
    独立行政法人 労働者健康安全機構 東京労災病院 消化器内科
  • 伊藤 謙
    東邦大学医療センター 大森病院 消化器センター内科
  • 西中川 秀太
    独立行政法人 労働者健康安全機構 東京労災病院 消化器内科
  • 児島 辰也
    独立行政法人 労働者健康安全機構 東京労災病院 消化器内科

書誌事項

タイトル別名
  • A CASE OF SUCCESSFUL MANAGEMENT OF HEMOSUCCUS PANCREATICUS WITH ENDOSCOPIC THERAPY

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抄録

<p>症例は82歳男性.心窩部痛と下血を主訴に来院し,腹部造影CTで膵頭部に10cm大の嚢胞性病変を認められた.内視鏡検査で,主乳頭からの出血が見られたことより,出血性膵嚢胞が主膵管と交通し,消化管出血を来たしたHemosuccus Pancreaticus(HP)と考えられた.経鼻膵管ドレナージチューブを用いた嚢胞内ドレナージを行い,止血と嚢胞の縮小が得られた.また,嚢胞部と主膵管の交通部より乳頭側に主膵管狭窄がみられたため,再発予防を目的として内視鏡的膵管ステント術を施行し,1年7カ月後にステントフリーとしたが,経過は良好である.HPの内,膵頭部の仮性嚢胞が原因となる症例においては,内視鏡治療が有用と考えられた.</p>

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