色調の異なるトマトジュースの活性酸素消去能のESRスピントラップ法による評価

  • 亀谷 宏美
    国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構食品研究部門
  • 金崎 未香
    国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構食品研究部門
  • 小田切 雄司
    日本デルモンテ株式会社長野工場
  • 小幡 明雄
    キッコーマン株式会社研究開発本部

書誌事項

タイトル別名
  • Evaluation of the ESR spin trapping method of reactive-oxygen-species scavenging of tomato juice with different color tones
  • シキチョウ ノ コトナル トマトジュース ノ カッセイ サンソ ショウキョノウ ノ ESR スピントラップホウ ニ ヨル ヒョウカ

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抄録

<p> 41種類の色調の異なるトマトジュースのヒドロキシラジカル, アルコキシラジカル, スーパーオキシドラジカルおよび一重項酸素の消去能をESRスピントラップ法により評価した. 濃赤色系, 赤色系, ピンク色系, 黄色系の各活性酸素消去能では大きな違いは見られなかったが, 濃赤色系が赤色系よりも一重項酸素消去能が有意に高かった. これらの色調のトマトについては, ヒドロキシラジカルと一重項酸素消去能は外観の色調と関係した結果が得られた. しかし, アルコキシラジカル, スーパーオキシドラジカルについては色調との相関はあるものの, リコピンとβ-カロテンだけでは関連性を説明できず, 他の抗酸化成分の関与が推定された. 一方, レモン色系のトマトは既に流通している従来のトマトジュースに比べ, アルコキシラジカル, スーパーオキシドラジカル, 一重項酸素の消去能が有意に高く, 新しい機能性が期待された.</p>

収録刊行物

  • 日本家政学会誌

    日本家政学会誌 70 (5), 250-258, 2019

    一般社団法人 日本家政学会

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