妊娠・出産期の理学療法

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  • 須永 康代
    埼玉県立大学保健医療福祉学部理学療法学科

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  • ニンシン ・ シュッサンキ ノ リガク リョウホウ

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Abstract

<p>妊娠および出産を契機とした女性の身体変化は著明であり,本国においてもこの時期のトラブルに対する予防・改善が理学療法の対象となるケースは年々増加している。妊娠中の腹部の突出を起因とする筋骨格系の変化による腰背部痛や骨盤底機能障害などのトラブルが日常生活動作の困難感をきたすこともある。また質量中心の変位によって姿勢制御機構に変化をもたらし,アライメントや動作パターンに影響を及ぼすことも明らかとなっている。妊娠・出産期における筋骨格系の機能解剖学的,運動学的変化について十分理解したうえで,産科的リスク管理のもと理学療法を実施することが必要不可欠である。今後,理学療法士の介入により,妊娠中から産後にかけての女性の健康支援をさらに充実させていくとともに,臨床における理学療法のエビデンスを構築していくことが望まれる。</p>

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