大都市圏におけるアクティブシニアの交通行動-インタビュー調査から探る鉄道・バス利用促進の方向性-

Bibliographic Information

Other Title
  • ダイトシケン ニ オケル アクティブシニア ノ コウツウ コウドウ : インタビュー チョウサ カラ サグル テツドウ ・ バス リヨウ ソクシン ノ ホウコウセイ

Search this article

Abstract

高齢化の進展は、わが国の交通市場全般に大きな影響を与えつつある。団塊の世代(狭義では1947~49年生まれを指す)が大量退職する時期にいよいよ差し掛かり、特に大都市圏では、公共交通(主に鉄道・バス)による通勤需要が減少することのインパクトは大きい。とりわけ近畿圏・中京圏では、既に起こっている人口減少と相まって、公共交通の経営に対する深刻な影響が予想される。そこで、高齢者、中でも、独力で公共交通を利用できる、60代を中心としたアクティブシニアをターゲットとして、公共交通の利用促進を図ることの重要性が提起される。 こうした問題意識から筆者らは、大阪府内在住のアクティブシニアに対し、2011年の春から夏にかけてインタビュー調査を試みた。本稿では特に、郊外都市である高槻市で実施したインタビュー調査の結果を分析する。この調査では、主に日常生活における交通行動と、これに対する意識を抽出することで、公共交通利用促進の方向性を示した。

Journal

Details 詳細情報について

Report a problem

Back to top