超音波を用いた肘部管内尺骨神経の動態解析―肩関節外転角度の違いによる検討―
書誌事項
- タイトル別名
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- The Dynamic Analysis of the Ulnar Nerve in the Cubital Tunnel Using Ultrasound
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抄録
<p> 超音波を用いて尺骨神経の前内側への移動量を肩の外転角度と肘の屈曲角度を変えて検討した.対象は健常人10名20肘で,超音波を用いて肘部管の短軸像を描出.上腕骨滑車から尺骨神経中央までの距離(TUD)を肩関節外転60・90・120度,肘関節屈曲30・60・90・120度の計12肢位で比較検討した.</p><p> 肘関節屈曲30・60・90・120度のTUDは各肩関節外転角度で利き手側と非利き手側の各肢位で有意差はなかった.肩関節の各外転角度において肘関節屈曲30度と比較して120度では有意にTUDは増加した.</p><p> 肘関節の屈曲角度を深くすることで,尺骨神経は有意に内側に移動したが,肩関節外転角度の影響は受けていなかった.肘部管における尺骨神経の位置の変化には肩関節の外転運動は関与しないことが示唆された.</p>
収録刊行物
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- 日本肘関節学会雑誌
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日本肘関節学会雑誌 24 (2), 350-353, 2017
日本肘関節学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001288145467648
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- NII論文ID
- 130007659940
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- ISSN
- 24342262
- 13497324
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可