臨床心理士養成大学院におけるCBTトレーニングの基本構成要素と教育方法—日本のトレーニング・ガイドラインの策定に向けた実態調査—

書誌事項

タイトル別名
  • Cognitive Behavioral Therapy Training in Graduate Programs: Survey on Establishing Japanese CBT Training Guidelines
  • 臨床心理士養成大学院におけるCBTトレーニングの基本構成要素と教育方法 : 日本のトレーニング・ガイドラインの策定に向けた実態調査
  • リンショウ シンリシ ヨウセイ ダイガクイン ニ オケル CBT トレーニング ノ キホン コウセイ ヨウソ ト キョウイク ホウホウ : ニホン ノ トレーニング ・ ガイドライン ノ サクテイ ニ ムケタ ジッタイ チョウサ

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抄録

<p>本研究の目的は、認知行動療法(cognitive behavioural therapy; CBT)のトレーニングの基本構成要素と教育方法に関する日本の現状を明らかにすることであった。臨床心理士養成大学院(修士課程)にてCBTの教育に携わる大学専任教員を対象に、CBTのトレーニングの基本構成要素と教育方法を評価する質問紙への回答と、教育構成要素の自由記述を求めた。74名のデータを整理した結果、CBTの基本構成要素に関する教育は、概して十分に実施されているとは言えないことが示唆された。特に、理論や技法の基礎教育は行われている一方で、臨床実践のための教育や訓練が不足していることが示唆された。また、それらの教育の実施の程度は教員間でばらつきも大きく、各教員の裁量に依存して教育が行われている傾向が示唆された。最後に、日本のトレーニングの基本構成要素には、複数の教育項目が新たに必要であることが示されたため、日本の現状を踏まえて、CBTのトレーニング・ガイドラインを整備する必要性がある。</p>

収録刊行物

  • 認知行動療法研究

    認知行動療法研究 45 (1), 23-37, 2019-01-31

    一般社団法人 日本認知・行動療法学会

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