右B<sup>1+3</sup>転位気管支を伴う右上葉肺癌に対して胸腔鏡下肺葉切除術を行った1例

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タイトル別名
  • Thoracoscopic Right Upper Lobectomy for Lung Cancer with a Displaced Right B<sup>1+3</sup> Bronchus

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抄録

<p>背景.肺癌の手術において,気管支分岐異常を伴う症例に遭遇することはあまりない.右B1+3転位気管支を伴う右上葉肺癌に対して胸腔鏡下右肺上葉切除を施行した1例を経験した.症例.70歳代,男性.検診の胸部X線で異常陰影を指摘された.胸部CTで右肺上葉S1,S2に2.3 cmの結節影を認めた.経気管支鏡下のアプローチは困難と考えられ,診断的治療目的に当院へ紹介された.3D-CTでは,右B1+3と右B2が別個に分岐していることが確認できた.結果.胸腔鏡下右肺上葉切除術を行い,肺腺癌の診断であった.結論.安全な手術のためには,術前の気管支鏡や3D-CTによる入念なシミュレーションと術式の検討が重要と考えられた.</p>

収録刊行物

  • 気管支学

    気管支学 41 (3), 293-297, 2019-05-25

    特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会

被引用文献 (2)*注記

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