書誌事項
- タイトル別名
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- Primary cutaneous mucinous carcinoma on the cheek arising from a probable precursor lesion of endocrine mucin-producing sweat gland carcinoma
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抄録
<p>74歳,男性。初診の9年前に左頬部の皮膚腫瘍を他院で切除し,病理検査で汗腺由来の良性腫瘍が疑われ経過観察となっていた。その7年後,術後瘢痕に生じた結節の病理組織で,豊富な粘液中に腫瘍胞巣が浮遊する真皮内病変が存在した。腫瘍細胞は免疫染色でCK7,GCDFP-15陽性,CK20陰性であった。他臓器病変なく,皮膚原発性粘液癌(PMC)と診断した。左耳下腺リンパ節転移があり広汎腫瘍切除を施行し,術後局所再発に対し切除と放射線治療を追加した。最終手術後21ヵ月再発なく経過している。9年前の検体を再検討し,病理組織学的に表皮と連続する囊腫様構築,腫瘍細胞の断頭分泌像,粘液産生を伴う真皮内胞巣,管腔内に浮遊する細胞集塊を認めた。腫瘍細胞はCK7,GCDFP-15,synaptophysin,chromogranin,estrogen receptor陽性,CK20陰性で,内分泌性粘液産生性汗腺癌(EMPSGC)と診断した。経時的にEMPSGCを前駆病変としPMCに移行した症例と考えた。</p>
収録刊行物
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- Skin Cancer
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Skin Cancer 34 (1), 57-62, 2019
日本皮膚悪性腫瘍学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001288147065984
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- NII論文ID
- 130007666728
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- ISSN
- 18843549
- 09153535
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可