書誌事項
- タイトル別名
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- A Case Report of Intramural Recurrence Three years after Endoscopic Mucosal Resection for Rectal Cancer
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抄録
<p>69歳,男性.前医で直腸癌に対し,内視鏡的粘膜切除術(EMR:endoscopic mucosal resection)を施行され,追加切除を拒否し,3年後に血便で当院を受診した.下部消化管内視鏡で直腸Raに隆起性病変を認め,生検でtub2であった.肛門縁直上にEMR後瘢痕を認めたが生検で悪性所見は認めなかった.腹部造影CTでは直腸Raに腫瘍と肝S4に転移を認めた.腹会陰式直腸切断術を行った.直腸Raに9cmの4型全周性腫瘍が存在し,病理診断はtub2,pT4,ly3,v3であった.また肛門側の直腸に1cm大の腫瘍を認め,2個の腫瘍の主座は粘膜固有層以深であり,粘膜上皮に異形細胞は認めなかった.EMR後瘢痕に腫瘍は認めず,2個の腫瘍とEMR後瘢痕に連続性はなく壁内転移と考えられた.その後肝転移に対し肝部分切除術を行った.直腸癌EMR後に壁内転移,肝転移再発した1例を経験したので報告する.</p>
収録刊行物
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- 日本大腸肛門病学会雑誌
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日本大腸肛門病学会雑誌 72 (7), 456-461, 2019
日本大腸肛門病学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282763126317952
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- NII論文ID
- 130007668774
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- ISSN
- 18829619
- 00471801
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可