常翔ホールにおけるイヤーピースの集音特性

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タイトル別名
  • Sound Collecting Capabilities of an Ear Piece in JOSHO-HALL

抄録

<p>本研究は,コンサートホール等の音場においてアコースティックに受聴環境を調整できるイヤーピースをデザインするアルゴリズムを構築することを目的としている。本報では,音楽ホールにおいて集音型のイヤーピースを用いて行った室内音響測定の結果を報告している。<br/> 実験は大阪工業大学梅田キャンパスの常翔ホールで実施した。舞台上に音源を設置し,前方座席,中央座席および後方座席でイヤーピース装着時の音圧レベルを測定した。実験に用いたイヤーピースは放物曲面に基づく形態で外耳道入口を焦点とすることで集音を行っている。音の方向に対する投影面積,形状および開口率を実験変数とし125Hz〜4000Hzの純音と合成音に対する集音特性を測定した。実験の結果,いずれのイヤーピースも高音域において集音効果が高く低音域では集音効果が低いこと,投影面積が大きく面積要素が耳に近いほど集音効果が高いこと,側方からの到達音に対して中音域から高音域では集音効果があることが明らかになった。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390845713081380608
  • NII論文ID
    130007669126
  • DOI
    10.11247/jssd.66.0_320
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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