気泡含有ゲルの胃消化挙動に及ぼすペクチン種およびクエン酸濃度の影響：ヒト胃消化シミュレーターを用いた評価

• 堂本 隆史

  大正製薬株式会社 筑波大学生命環境系

• 神津 博幸

  筑波大学生命環境系

• 中村 昌則

  大正製薬株式会社

• 小林 功

  農研機構食品研究部門

• 市川 創作

  筑波大学生命環境系

書誌事項

タイトル別名

• Effects of the Type of Pectin and Concentration of Citric Acid on Digestive Behavior of a Bubble-containing Gel: Evaluation Using a Human Gastric Digestion Simulator

抄録

近年，胃内で気泡含有ゲルを形成し膨張することにより，少ない摂取カロリーで空腹感を抑制できる飲料が開発された．この飲料の空腹感抑制効果を高めるには，胃壁をより大きく，長い時間伸展させるように，大きな体積の気泡含有ゲルを形成し保持できる飲料の最適な作製条件を明らかにすることが重要である．そこで，in vitroで胃における食品の消化挙動を評価できる胃消化シミュレーターを使用し，気泡含有ゲルの体積やその保持能に影響する因子を評価した．その結果，ペクチンのエステル化度やクエン酸濃度が胃液との反応直後のゲル体積に影響することがわかった．また，アミド化度やゲル物性がゲル体積の保持能に影響することがわかった．気泡含有ゲルの体積を最大化させ体積保持能を高めるためには，ペクチンのエステル化度やアミド化度，製剤中のクエン酸濃度を考慮する必要がある．

収録刊行物

• 日本食品工学会誌

  日本食品工学会誌 20 (2), 53-60, 2019-06-15

  一般社団法人 日本食品工学会

キーワード

• Pectin
• Gel
• Beverage
• Digestion
• Stomach

詳細情報

• CRID: 1390001288150799488
• NII論文ID: 130007669989
• NII書誌ID: AA12076107
• DOI: 10.11301/jsfe.18531
• ISSN: 18845924
• ISSN: 13457942
• NDL書誌ID: 029795752
• Web Site: https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010928204
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I029795752
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsfe/20/2/20_18531/_pdf
• 本文言語コード: en
• データソース種別:
  • JaLC
  • IRDB
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可