看護基礎教育における中/ 高忠実度シミュレータを使用した教育に関する研究の動向

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  • Trends in the studies on high- and intermediate-fidelity simulation-based training in basic nursing education in Japan

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抄録

【目的】看護基礎教育で中/ 高忠実度シミュレータを用いたシミュレーション教育について、過去10年の研究論文を検討し、研究の動向を明らかにした。 【方法】文献の本文を主な分析対象とした。医学中央雑誌Web 版にてキーワードをシミュレーション教育、看護基礎教育等として検索した後、中/ 高忠実度シミュレータを使用した文献に絞った。精神・母性・小児・保健領域の研究は除外し、主題分析にて主題を明確化し、対象学年、研究デザインを明らかにした。 【結果】16件の研究は主題分析により〈学生の学びおよび体験の明確化〉〈シミュレーション教育のアウトカム〉〈シミュレーション演習による生理的・心理的影響〉〈プログラム設計、評価ツールの開発と評価〉の4カテゴリに分類された。前者2つのカテゴリが16件中13件を占めた。 【考察】〈学生の学びおよび体験の明確化〉〈シミュレーション教育のアウトカム〉についての研究が多く、これらの主題への研究者の関心の高さが推察できた。今後は、介入前後での比較や客観的な評価、理論的背景に基づいたプログラム開発などの研究の充実が必要である。

収録刊行物

  • 看護科学研究

    看護科学研究 17 (2), 37-44, 2019

    大分県立看護科学大学看護研究交流センター

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