低分子ゲルのゲル化挙動と溶媒効果

  • 安藤 倫朗
    山形大学大学院理工学研究科 物質化学工学専攻
  • 岡田 拓矢
    山形大学大学院理工学研究科 物質化学工学専攻
  • 井上 隆典
    山形大学大学院理工学研究科 物質化学工学専攻
  • 伊藤 和明
    山形大学大学院理工学研究科 物質化学工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Gelation Behaviors and Solvent Effect of Low Molecular Weight Gelators
  • テイブンシ ゲル ノ ゲルカ キョドウ ト ヨウバイ コウカ

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抄録

<p>長鎖アルキル鎖をもつポリ(アリールエーテル)デンドロン誘導体の単成分系と,ピレン誘導体とナフタレンジイミド誘導体の二成分系のゲル化挙動と溶媒効果について紹介する。これらゲル化剤のゲル化挙動と溶媒効果は,Hansen溶解度パラメータ(HSP)により解釈できた。HSPのTeasプロットから,ゲル化に用いた溶媒は,不溶・沈殿,ゲル化,溶解の各領域に区分された。このとき,ゲル化領域は,溶解領域と沈殿・不溶領域の間に存在することが示された。また,HSPの極性項(δa)とGelation Numbers(GNs)との相関関係から,ゲル形成の主な推進力は,極性溶媒では適度な疎溶媒効果が,非極性溶媒中では水素結合やCT相互作用などのゲル化剤分子間相互作用であることが示された。</p>

収録刊行物

  • Oleoscience

    Oleoscience 17 (12), 615-622, 2017

    公益社団法人 日本油化学会

参考文献 (2)*注記

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