Leukocyte integrins and their regulation

  • KINASHI Tatsuo
    関西医科大学附属生命医学研究所分子遺伝学部門

Bibliographic Information

Other Title
  • 白血球インテグリンによる接着の制御機構

Abstract

<p>要約:白血球に発現するインテグリンとして β2 インテグリンのほか,α4β7,α4β1 などがあり,細胞外マトリックス,血漿タンパク質,細胞膜タンパク質などに結合し,リンパ球ホーミングや炎症過程における血管内皮接着,細胞遊走,異物の貪食,抗原提示細胞との接着など,自然免疫および獲得免疫において重要な働きをしている.白血球インテグリンの特徴として刺激依存的に親和性変化や細胞表面上での凝集が起こり,接着性が亢進することがあげられる.この仕組みによって循環している白血球が非特異的に接着することを防ぎ,ケモカイン,サイトカイン,脂質メディエーター,抗原刺激などの外部刺激によって接着が誘導される.最近の研究から低分子量蛋白質Rap1,talin,kindlin3 の3 つの細胞内蛋白質がインテグリンの活性化に必須の役割を果たしていることが明らかになり,これらの制御機構が明らかになってきている.本稿ではこれらの分子による調節機構について概説したい.</p>

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