近年の食品3Dプリンタの発展

  • 川上 勝
    山形大学大学院有機材料システム研究科
  • 古川 英光
    山形大学大学院有機材料システム研究科 山形大学大学院理工学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Recent Development in 3D Food Printing
  • キンネン ノ ショクヒン 3Dプリンタ ノ ハッテン

この論文をさがす

抄録

<p>3Dプリンタは製造業において試作の手段だけでなく,立体造形を活かした独自の製法として発展しようとしている.食品3Dプリンタも,食品の開発という点で大きな可能性を秘めているが,現時点では食材の吐出技術の制限があるため,まだ発展初期の分野である.食品3Dプリンタの主な利点は,食品のカスタマイズ性,オンデマンド生産性と,複雑な形状を内部,外部に造形できる点である.我々は介護食の開発に食品3Dプリンタを応用している.柔らかい介護食は3Dプリントの食材として適しており,さらに複数のノズルを用いて,食品の内部に味や硬さなどの変化をつける技術を開発している.従来の食品の再現だけでなく,斬新な食品の開発に食品3Dプリンタが応用されることを期待する.</p>

収録刊行物

  • 日本画像学会誌

    日本画像学会誌 58 (4), 434-440, 2019-08-10

    一般社団法人 日本画像学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ