児童を対象とした運動習慣向上のためのワークショップ型健康教育教材の使用効果についての探索的検証:―医療と芸術の協同した健康創成のための取り組み―  [in Japanese]

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Author(s)

    • 上村 忠正
    • 医療法人社団白峰会 湖南病院 つくば糖尿病予防研究会
    • 鈴木 康裕
    • 筑波大学附属病院リハビリテーション部 つくば糖尿病予防研究会
    • 新井 良輔
    • 牛久愛和総合病院リハビリテーションセンター つくば糖尿病予防研究会
    • 羽田 康司
    • 筑波大学附属病院リハビリテーション科 つくば糖尿病予防研究会

Abstract

<p>【背景および目的】</p><p> 近年,わが国において児童の低体力が顕在化し,また肥満傾向児の割合の増加が指摘されている.これらの健康問題の関連要因として,日常生活における児童の運動習慣の不足が考えられる.</p><p> </p><p>糖尿病患者を対象とした,運動習慣を含む生活習慣改善のためのカンバーセッションマップという教材が存在する.カンバーセッションマップは,参加者同士でワークショップ(以下WS)を行うことで行動変容を促す効果がある.しかし児童を対象とした同様の教材はない.</p><p> </p><p>そこで我々は,医学的知識と筑波大学芸術系の協力による芸術的技法のデザインを融合させることで「医芸連携」を図り,児童を対象としたWS型健康教育教材を開発した.本研究の目的は,児童を対象としたWS型教材の使用効果を,運動習慣向上および肥満改善について探索的に検証することである.</p><p> </p><p>【方法(または症例)】</p><p> 地域児童館において,来館する児童を対象とし,WS型教材を用いた6か月間全12回(1h/回)の介入を行った.研究開始時および終了時に,対象に対し運動習慣(PAQ-C)アンケートおよび体組成による評価を行い,健康教育効果すなわち行動変容の検証を行った.</p><p> </p><p>【結果】</p><p>対象者は,児童9名(男児5名),年齢9.2±0.8歳,身長1.30±0.06m,体重28.9±8.7㎏,BMI17.0±3.6㎏/m<sup>2</sup>であった.なお,全12回中6回未満の参加,また期間中に怪我を負ってしまった児童2名は除外している.9名中2名が肥満児(男女,体脂肪率38%,30%)に該当していたが,介入前後での体脂肪率の改善はみられなかった.全対象の運動習慣の向上はみられなかったが,男児のみの解析では,余暇の運動習慣に有意な向上が認められた(p=0.043).</p><p> <b> </b></p><p>【考察および結論】</p><p> 我々の開発した教材による健康教育介入は,男児の運動習慣の向上を促し,行動変容を期待できる可能性がある.一方,女児の運動習慣の向上,肥満児の肥満改善については,本教材の内容やデザインの再検討が必要だと思われた.</p><p> </p><p>【倫理的配慮,説明と同意】</p><p>すべての対象者および保護者は,研究の意義や不利益などについて説明を受け,文書にて同意した上で自主的に研究に参加した.本研究内容については当院倫理委員会の承認を得ている(承認番号:H29-66).なお本研究は,大学病院医療情報ネットワークによる臨床試験登録を行っている(UMIN000028171). </p>

Journal

  • Congress of the Japanese Physical Therapy Association

    Congress of the Japanese Physical Therapy Association 46S1(0), A-116_1-A-116_1, 2019

    JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION

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