ウィンドラス現象による足部内側縦アーチおよび足底軟部組織の硬度変化について
抄録
<p>【目的】</p><p> ウィンドラス現象は足趾の伸展運動により足底腱膜が緊張し,結果として足部内側縦アーチを高める現象として一般的に知られており,巻き上げ現象とも言われている。本研究では筆者らが考案した足部内側縦アーチ(以下,MLA)の測定方法を用いて足趾伸展運動により生じるMLAの変化と同時に足底部軟部組織の硬度変化を確認することを目的とした。</p><p>【方法】</p><p> 対象は女子大学生5名の10足とした。超音波画像診断装置(Noblus,HITACHI社製)を用いてMLAの測定(我々が考案した器具を使用する),および足底部の軟部組織の硬度を測定した。MLAの測定は足趾伸展角度別で測定した(0°,10°,20°,30°,40°,50°,60°の7条件)。足底部の軟部組織の硬度は足底腱膜と短趾屈筋を超音波エラストグラフィーにて測定した。MLAの測定と同条件にて測定した。統計学的分析は0°条件に対する各条件を対応のあるt検定を用いて比較した。本研究は宝塚医療大学倫理委員会の承認を得て実施した(承認番号:1802211)。</p><p>【結果】</p><p> MLAは0°条件に対して各角度と比較したところ,10°条件では有意差は認められず,20~60°条件では有意な差を認めた(p<0.0083)。また足底腱膜および短趾屈筋の硬度は0°条件に対して角度変化による変化は認めなかった。</p><p>【考察】</p><p> ウィンドラス現象によってMLAは変化するが,足底部の軟部組織の硬さは立位の段階から硬く,足趾伸展による変化はしないことが分かった。</p>
収録刊行物
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- 理学療法学Supplement
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理学療法学Supplement 46S1 (0), F-104-F-104, 2019
公益社団法人 日本理学療法士協会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001288157427840
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- NII論文ID
- 130007693233
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可